SPECIAL FEATURE
英国王室はフランス、ドイツ、スペインなど諸外国の血を迎え入れながら長い歴史を紡いできました。ノルマン人による征服にはじまる血なまぐさい王室の始まりから、19世紀の世界の警察となったパクス・ブリタニカ期間を経て、現在の我々が最も親しみのある王室に至るまで、貴重な写真とともにその王位継承の歴史をご紹介いたします。
Category : 歴史
Date : 2022.09.13
初代イングランド王はノルマンディー公(ギヨーム2世)でもあったウィリアム1世(1027年 - 1087年)です。彼は征服王とも呼ばれ、ノルマンからイングランドに侵入、ヘイスティングズの戦いでイングランドを制服した後王座に即位しました。彼から始まったノルマン朝がイギリス王室の開祖となったのです。ノルマン・コンクエストと呼ばれたこの史実以降、ウィリアム1世は封建制度を用いて王権の強化を行いました。
メアリ1世とエリザベス1世は一度婚外子の地位に落とされながらも、メアリ1世は1553年から1558年の短い間女王に即位しました。これは、イギリス史上最初の女王誕生の瞬間でした。エリザベス1世はメアリ1世が病死した後、即位しました。その後エリザベス1世はイギリスの国際的地位を高めることに貢献し、黄金時代の統治者として君臨しました。
イギリスには「女王のもとで国は栄える」というジンクスがあり、また私たちの世代は女王が描かれた紙幣を見慣れているためかイギリス=女王の印象があります。しかし、実際は在位したのは王が多く、女王がいたのは全体のわずかにすぎません。この項目ではエリザベス2世が1952年に即位するまでに登場したアンとヴィクトリアに焦点を絞ります。
ヴィクトリア女王が1901年に81歳で崩御した後、エドワード7世が即位しました。20世紀の王室の幕開けです。2度の大戦を経て、英国王室は国民とともにあり続けました。「私の人生が長くても短くても、生涯、公務に我が身をささげることを皆さんの前で誓います」と宣言したエリザベス2世の在位は70年続き、今新しい時代が新しい王とともに始まります。
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