review_2024

SPECIAL FEATURE

2024年の振り返り

金の平均小売価格(1グラム)は、10,928円(2023年12月4日)から14,858円(2024年11月25日)に約36%上昇。日経平均株価は、2023年12月4日の33,231円から2024年11月25日の38,780円に約17%上昇した。2022年7月まで390円だったマクドナルドの「ビッグマック」は、2024年1月に450円から480円に値上げされた。農林水産省の発表資料によると、2024年産の10月のコメの「相対取引価格」は、全銘柄平均で「2万3,820円/玄米60キログラム」と前年比で約1.5倍になった。
AIや生成AIの急速な発展が私たちの日常や仕事のあり方を一変させた2024年は、国際的には地政学的な緊張が続きつつも、平和への模索が続いた。国連やCOP(気候変動枠組条約締約国会議)を通じた気候変動対策への国際協調が進む一方、複数の国が新興連合(emerging alliance)を強化。たとえばBRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)は、新興経済国として国際経済秩序での発言力を高め、アジア太平洋地域では、RCEP(地域的包括的経済連携協定)が経済的統合を目的として機能。一方でCRINK(中国、ロシア、イラン、北朝鮮)は、独裁的な政治体制の連携を示す新たな地域的・国際的な不安定要因として注目され、国際社会の安定と平和に対する脅威と見なされた

佐渡島金山を含む24件の新世界遺産

2024年7月に開催された第46回世界遺産委員会では、世界各地から文化遺産19件、自然遺産4件、複合遺産1件の合計24件の新たな遺産がユネスコ世界遺産(World Heritage)リストに加えられた。世界遺産の総数は1,222件となった。日本からは「佐渡島の金山」が登録され、江戸時代から続く鉱山遺跡として、歴史的価値が認められた。また、中国の「バダインジャラン砂漠-砂丘群と湖沼群」やイタリアの「アッピア街道(街道の女王)」など、多様な文化的・自然的価値を持つ遺産が新たに登録された

選挙と気候変動対策が描くポストコロナ社会の未来図

2024年、国内外で選挙が相次ぎ、政治の行方を左右する重要な年となった。日本では衆議院解散総選挙が行われ、経済再生や少子高齢化、エネルギー政策などが争点となり、若者の投票率やオンライン選挙運動の活発化が注目を集めた。世界に目を向けると、米国大統領選挙は激しい接戦の末に新たなリーダーが誕生し、2025年1月20日に誕生する第2次トランプ政権の新政策が、多大な影響を及ぼすことが想定される。欧州でも主要国の選挙が行われ、気候変動対策や移民政策を巡る議論が各国で活発化。2024年の選挙は、ポストコロナ時代の社会像を描き直す重要なステージとなり、未来への方向性を問う「転換点」として記憶された

スポーツ観戦チケットが軒並み完売

2024年のプロスポーツ界は、新たなスターの誕生と歴史的瞬間が数多く生まれた。サッカーでは欧州選手権(ユーロ)と南米選手権(コパ・アメリカ)が同時期に開催され、国際舞台での熾烈な戦いがファンを熱狂させた。米国ではNFLやNBAが視聴者数記録を更新する中、MLBでは新たなスター選手が登場し、競技人気が復興を遂げた。一方で、F1やテニスといった個人競技でも歴史的な瞬間が相次ぎ、次世代の才能が大舞台で輝きを放った。
国内ではサッカーJリーグが発足30周年を迎え、記念大会や地域活性化をテーマとした取り組みが注目。プロ野球では若手選手の活躍が目立ち、観客動員数がコロナ禍前の水準を上回る回復を見せた。
パリ五輪は、8月11日、次回2028年大会の開催地、米国ロサンゼルスにオリンピック旗を引き継ぎ、幕を下ろした。ロス五輪では、ラクロス、クリケット、野球、そしてソフトボールが復活。加えてスカッシュと、タックルの代わりに相手の腰につけている「フラッグ」を外す非接触型のアメフト「フラッグフットボール」が初めて加わる。パリ五輪に初めて加わった「ブレイキン」は、米国発祥にも関わらず、ロス五輪では除外される

芸術家のレジェンドを讃えるアニバーサリー

2025年、音楽、美術、デザイン、そしてスポーツ界の偉大な人物たちのアニバーサリーを迎える。カール・フィリップ・エマヌエル・バッハの生誕310年や、ショパン没後175年といったクラシック音楽界の巨匠たちが再び注目を集める中、ジャン・フランソワ・ミレーやカスパー・ダーヴィト・フリードリヒの生誕記念が、絵画芸術の深い意味を再考する機会を提供する。また、カート・コバーンやアイルトン・セナの没後30年にあたり、音楽とスポーツに革命を起こした彼らの軌跡が改めて讃えられる

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