SPECIAL FEATURE
オペラ座はパリにある歌劇場で、華やかなネオ・バロック様式の建築が有名です。オペラ座はその設計者の名前シャルル・ガルニエからガルニエ宮とも呼ばれ、名作「オペラ座の怪人」の舞台にもなりました。古きから花の都として栄えたパリでは、人々はおしゃれに装い、輝くオペラ座に出入りし、バレエやオペラ鑑賞にいそしむことで文化の繁栄を堪能したのでしょう。パリ市民の活力となったパリの芸術・文化を象徴するオペラ座について、フランス国立図書館(BnF)のアーカイブなどを交えてご紹介いたします。
オペラ座は1821年にシャルル・ロール・ド・フルーリーに建築を任命されて以来、ナポレオン3世によるデザインコンペなどを経て現在の姿へと形作られてきました。オペラ座の土台となる地盤は地下水のレベルが高く、水の処理に悩まされたと言います。またオペラ座は見た目は石で作られているように見えますが、実際は鉄が使用されており、それにより内部に巨大空間を作ることが可能になりました。
現在年間180回以上の公演を開催しているオペラ座ですが、1900年代初頭の公演に使われた貴重なパンフレットやポスターの画像も取り揃えております。特にフランス国立図書館(BnF)ではこのような古い資料を豊富に取り揃えております。時代を感じさせるそのデザインから、当時の人々が楽しみながらオペラに通う姿を想像することができます。
ユニフォトプレスではオペラ座の舞台で活躍した個性的な役者たちの写真も取り扱っております。また、オペラ座といえばエトワール(バレエ団の一握りの花形スター)も有名です。ガルニエ宮を拠点とするフランスのバレエ団「パリ・オペラ座バレエ」の団員は技能により階級別に分かれており、その最も上に位置するのがエトワールと呼ばれています。
観劇以外に人々の社交の場でもあったオペラ座は画家たちに刺激を与え、多くの絵画のモチーフになりました。特にフランスの印象画派エドワード・ドガはバレエを好み、オペラ座の定期会員になっていました。ドガの描いたバレエに関する作品の多くは、オペラ座の楽屋や稽古場に出入りしそこで見た風景を描いたものでした。
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