JAZZとアメリカ近代史

SPECIAL FEATURE

JAZZとアメリカ近代史

JAZZの発祥は、1900年ごろ米国ルイジアナ州の港町・ニューオーリンズとされており、様々な人種が集まり、多様な文化を形成していた社会背景をもとに、独自のリズムが生み出されました。
アメリカ政府公認の歓楽街が閉鎖されると、職を失ったジャズミュージシャンは新たな活躍の場を求め、アメリカ全土に広がることに。そして、現代まで名を残す数々のスタープレイヤーが誕生しました。

Category : 歴史

Date : 2022.03.04

参考文献

JAZZのはじまり、ニューオーリンズ

ニューオーリンズは、奴隷制時代にアフリカから連行された黒人や、欧州から移住した白人と黒人の混血「クレオール」など多種多様な人種が集まる場所でした。過酷な労働に対する黒人労働者の怒りや苦悩がブルースを生み、さらに歓楽街で演奏される軽快なピアノ、アフリカ系の人々によるトランペットなど西洋楽器の街頭演奏などの文化が混ざり合い、JAZZの誕生に繋がったとされています。

アメリカとJAZZの変遷

JAZZの成長を後押ししたのは、「禁酒法」でした。禁欲や勤勉を尊ぶ清教徒からの根強い反発や、第一次大戦での物資節約や敵対国だったドイツ系移民(ビール製造業者)への反発も相まって、1920年に制定され13年間続きました。その中で、JAZZは「スピーク・イージー」と呼ばれる違法酒場で欠かせないエンターテイメントとして盛り上がりを見せていきます。1929年の世界恐慌でも人々に希望を与え人気を維持しますが、ビッグ・バンドの運営が難しくなり、少人数で強烈なスピードで縦横無尽に即興演奏するスタイルが確立されていきました。

金管楽器の歴史

JAZZで使用される楽器の中でも、サックスとトランペットの歴史を紹介します。
サックスには、ソプラノ・アルト・テナー・バリトンの4種類があり、特にテナーとアルトが重要な役割をもっています。アルトサックスには、チャーリー・パーカー、テナーサックスにはジョン・コルトレーンというスタープレイヤーが誕生しました。トランペットは、金管楽器の中でも迫力ある高音を出し、ジャズの花形楽器の一つです。トランペット奏者には、“サッチモ”の愛称で知られるルイ・アームストロングや、マイルス・デイヴィスなどの巨匠たちがいます。

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