男装の歴史
Beyond gender bias

「ジャンヌダルク」15世紀の百年戦争末期，フランスの危機を救った。「オルレアンの少女」と呼ばれる。

「巴御前」平家物語に登場。源平合戦で戦う女武者。

「ムーラン」中国、南北朝時代の物語上の人物。病弱な父親の代わりに男装して兵士として戦った。

「ラクシュミー・バーイ」19世紀、インド大反乱の指導者の一人。

「デボラ・サンプソン」18世紀、アメリカ独立戦争で、男装し兵士として戦った。

「ナデジダ・デュロワ」19世紀ナポレオン戦争中のロシアの騎兵。

「フェルニッヒ姉妹」18世紀。フランス革命中に男性の格好をしてフランス軍に入隊した姉妹。

「カタリナ・デ・エラウ」17世紀前半のスペインとスペイン領アメリカの半伝説的な人物。男装して旅をし、その後兵士として活躍した。

「ハンナ・スネル」18世紀。男装し性別を偽って兵士となったイングランド人女性。

「ジャンヌ・ド・フランドル」15世紀。夫が捕らえられた後、兵士を率いて反撃を開始し、軍事指導者として活躍した。

「フランシス・クレイトン」19世紀、アメリカ南北戦争で男装し、兵士として戦った。

「エレオノーレ・プロチャスカ」19世紀、プロイセン軍でナポレオンと戦ったドイツの女兵士。

「フランシス・フック」19世紀、アメリカ南北戦争で男装し、兵士として戦った。

「クリスチャン・デイビス」19世紀、王立軍に仕えるために男性になりすました英国人女性

「アルバート・キャッシャー」アメリカ南北戦争中の兵士。男性のアイデンティティを持っていた。

「ジュゼッパ ボローニャ カルカーニョ」19世紀イタリア統一運動で兵士として戦った。戦争後も男性的な服や行動を好んだ。

「ヘーゼル・カーター」アメリカ軍の夫と一緒にいるために髪を切り、フランス行きの船に密航した。

「エセル・ル・ネーヴ」イギリス人で殺人者の愛人。脱国するために男装した。

「ジョルジュ・サンド」19世紀フランスの作家。男装して社交界に出入りした。

「川島芳子」東洋のマタ・ハリ、満洲のジャンヌ・ダルクと言われる。また男装の姿がマスコミの人気を集め、男装の麗人として、アイドル的な人気もあった。

「ココ・シャネル」フランスのファッションデザイナー。女性のパンツスタイルを広めた。

「ダイアナ妃」イギリスのチャールズ王太子の初妻（ういめ）。ジーンズやショートカットヘヤーなどユニセックスな服装も好んだ。また、変装として男装したこともある。

「フランシス・ベンジャミン・ジョンストン」アメリカの写真家。自由な「新しい女」を写真の中で追及した。

「メアリー・エドワーズ・ウォーカー」南北戦争で活躍した軍医で、女性として名誉勲章を授けられた唯一の人物。生涯のほとんどを男装して過ごした。

「テネシー・セレステ・クラフリン」アメリカウォール街に証券会社を設立した最初の女性。婦人参政権論者でもある。

「ジェーン・デュラフォイ」フランスの考古学者、探検家、作家。海外を自由に旅行しやすいと男装を好んだ。

「アメリア・イアハート」19世紀のアメリカの飛行士。女性として初めての大西洋単独横断飛行をした。

「エンリケタ・ファベス」ナポレオン戦争時とキューバで医療を行ったスイス医師。キューバでは男性外科医として暮らした。

「フローラ・サンデス」第一次世界大戦でセルビア軍に従軍した英国人女性。戦後は大尉に昇進。7 つのメダルが送られる。

「メアリー・アン・タルボット」フランス革命中に男装して出征、男船員として働いた英国人。

「ロレータ・ベラスケス」19世紀、南北戦争中に男装し兵士となり、二重スパイをしていた。

「ポーリーン・クッシュマン」アメリカの女優。19世紀、南北戦争中にスパイとしても活動。最も成功した諜報員の1人と言われる。

「ワンダ・ガーツ」第1、２次世界大戦中にポーランド軍で軍人としてのキャリアを積み、内国陸軍のすべての女性大隊の将校および指揮官になり、ポーランド軍の栄誉を授与された。

「サラ・エマ・エドモンズ」アメリカ南北戦争中に男装し兵士となる。スパイとして諜報活動もしている。

「イザベル・エーベルハルト」19世紀、スイスの探検家であり作家であり、スパイ活動もしていた。

「ヴィクトリア・サヴス」第一次世界大戦に男装してオーストリアの前線で戦った。複数の勲章を受け「ドライ・チンネンの英雄」と言われた。

「ドロシー・ローレンス」英国のジャーナリスト。第一次世界大戦中に最前線から報告するために男性兵士を装った。

「ジェームズ・バリー 」19世紀のイギリス陸軍の軍医。男として生き、外科医としてのキャリアを追求した。

「グラディス・ベントレー」ブルース歌手。1920 年代から 1940 年代にかけて、ニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコで男性の服装で演奏した。

「メアリー・フリス」16世紀のフェンス（盗品の売買人）。イングランド初の女性喫煙者と言われている。

「アン・ボニー 」18世紀のカリブ海の女海賊。

「メアリ・リード」18世紀のカリブ海の女海賊。

「ハトシェプスト」エジプト第18王朝の王妃（ファラオ）。女性だが、公的な場では男装し、あごに付け髭をつけていたと伝えられる。

「ロザリンド」シェイクスピア作「お気に召すまま」に登場する男装キャラ。意中の男性の恋の稽古相手になる。

「ヴァイオレット・ヴァンブラ」19世紀のイギリスの女優。お気に召すままのロザリンド役の写真。

「ポーシャ」シェイクスピア作「ヴェニスの商人」のキャラで、男装して弁護士に変装し、裁判の中で夫の友人を救った。

「エイダ・リーハン」19世紀のアメリカの女優。ヴェニスの商人のポーシャ役の写真。

「ヴィオラ」シェイクスピア作「十二夜」のキャラで少年に変装。令嬢オリヴィアに男だと思われ、恋をされる。

「エレン・テリー」19世紀のイギリスの舞台女優。十二夜のヴィオラ役の写真。

「イヴリン・ミラード」イギリスの女優で、シェイクスピア作品をよく演じた。

「アルフォンス・ミュシャ」が描いたハムレット役のサラ・ベルナール。

女武芸者または女戦士に扮した日本の女優の肖像画。1840年。

「アルフォンス・ミュシャ」が描いたロレンザッチオ役のサラ・ベルナール。サラ・ベルナールが初めて演じた男役が成功した作品。

「白拍子」日本の平安時代末期から鎌倉時代に始まった歌舞。白い直垂・水干に立烏帽子、白鞘巻の刀をさす男装の姿をする。

「サラ・ベルナール」19世紀のフランスの舞台女優。

「エヴ・ラヴァリエール」フランスの舞台女優。

「コレット」フランスの作家で女優。

「ベスタ・ティ」イギリスの有名なドラァグキング（男性のなりすまし）のひとり。

「ヘティ・キング」英国のエンターテイナー。約 70 年間にわたってドラァグキングをした。

「エラ・シールズ」イギリスの有名なドラァグキングのひとり。

「エラ・ウェズナー」アメリカのドラァグキング。

「マレーネ・ディートリッヒ」1930年の米映画「モロッコ」にて男性服姿で、のびやかな歌声を披露。別の女性にキスをする演技が好評を博し、アカデミー主演女優賞にノミネートされた。

「ジョセフィン・ベイカー」フランスの歌手、エンターテイナー。黒いヴィーナスの異名をもつ。第二次世界大戦中は自由フランス軍に入り、レジスタンス運動や秘密情報部の活動に携わる。

「ジャンヌ・ダルク」1948年の映画。イングリッド・バーグマンが演じた。

「ビクター/ビクトリア」1982年の映画。異性装と性同一性がメインテーマの映画。

「チャンス! 」（原題：The Associate。）1996年の映画。出世を目指し仕事に勤しんでいたが、女性であることを理由に昇進を見送られてしまったため、男性になりすます物語。