古今東西、歴史に名を残した偉人たちの中には、酒を愛し、その飲みっぷりで語り継がれる者は少なくない。酩酊の果てに生まれた逸話や、酒をともにしたからこそ生まれた名作、時に酒は、自由な発想や大胆な表現を引き出す「創造の燃料」として、偉大な芸術家たちに新たなインスピレーションを与えた。
一方で地域の風土、気候、土壌は、その土地で作られる酒の味わいに直接影響を与えるため、酒は風土を反映した身近な文化的産物の一つ。酒を通じてその土地の歴史や人々の暮らしに触れることができ、紀行文学や旅の体験にはしばしば登場する。特に日本では「一杯の酒を交わす」という行為が、親交を深める伝統的な手段とされる。
ワインの歴史を紐解くと、紀元前6000年から4000年頃のコーカサス地方(現在のジョージア、アルメニア)やイランの山岳地帯にまでさかのぼり、何千年にもわたる人類とブドウの関わりの物語があり、文化、宗教、経済、芸術など、さまざまな側面に影響を与える。日本酒の起源は、少なくとも紀元前3000年の縄文時代までさかのぼるとされ、日本酒の原型は、自然発酵による米の発酵酒だったと考えられている。古代の酒は「口噛み酒」と呼ばれ、女性たちが口の中で米を噛んで唾液中の酵素で発酵を促す方法が使われ、神事や祭祀の一環として、神々に供える「御神酒」としての役割があった。やがて、米を麹菌で糖化させる技術が導入され、より効率的な日本酒の醸造が可能となり、現在の日本酒作りの基礎となっている。
私たちの身体は、単なる肉体の集合ではなく、動き、健康、そして自己表現の重要な媒介。特に造形芸術における女性の身体は、古代から現代に至るまで、美学的観点は常に社会的な規範とリンクし、さまざまに解釈され、文化や時代の中で多様に表現された。
古代ギリシャの彫刻や絵画で非常に精緻に描写された女性の身体は、「ヴィーナス」像に代表される調和のとれたプロポーションや均整美を象徴し、特に「黄金比」に基づく完璧な美が追求され、女性の身体は美の象徴として滑らかな曲線と柔らかさで表現された。ルネサンス期には、肉体の表現が理想化され、女性の身体も豊かさや自然の生命力を象徴するものとして描かれる。
コルセットの原型は、古代のミノア文明(紀元前2000年頃)にまで遡るが、現代のコルセットは、ルネサンス時代(15世紀~16世紀)に始まりが見られる。クジラのひげなどで作られた硬い素材で、上流階級の女性たちは、細いウエストを強調した。
19世紀初頭(ナポレオン時代)にエンパイアスタイルが流行し、一時的に自然な体型が再評価されたものの、、19世紀半ばに再びコルセットの人気が沸騰。19世紀後半のヴィクトリア朝時代には、極端に細いウエスト(41~46センチ)を作り出すサンドグラス(砂時計)型の体型が理想とされた。
「胸や腰」に美意識をもち、胸を高く上げるコルセットの着用は、日常的な呼吸動作の姿勢を変化させ、肩や胸などの筋肉の発達を促し、「なで肩」「高い位置の乳房」「胸高のデコルテ」の体型を創り出していったと考えられている。
20世紀初頭の1920年代、「フラッパーガール(flapper girl)」の登場により、女性の体型に関する美意識が劇的に変化した。女性らしい丸みが好まれるも、コルセットに頼らず自然なラインを持つスリムでボーイッシュな体型が新しい美の基準となり、造形芸術における女性の身体は、単なる美の象徴にとどまらず、社会的・文化的・政治的な変遷を反映した重要なテーマとなり、今日でも新たな解釈が行われている。
お岩(田宮岩)と貞子(山村貞子)は、共に日本のホラー文化において象徴的な存在。お岩は、江戸時代の戯曲「東海道四谷怪談」に登場するキャラクターで、夫によって毒を盛られて死んだ後、怨霊となって夫やその周囲の人々に復讐する。貞子は鈴木光司の小説「リング」シリーズに登場するホラーアイコンで、貞子は井戸に投げ込まれて死んだ後、呪いのビデオテープを通じて人々に復讐する。お岩は1825年(文政8年)7月、鶴屋南北(つるやなんぼく)の代表作として初演され、江戸後期の観客に大きな衝撃を与え、貞子は映画版によって広く知られるようになった。
お岩も貞子も、自身が受けた酷い仕打ちに対する強い恨みを抱き、裏切りや不正義に対する復讐のために恐ろしい力を発揮。どちらの物語も実在の事件や人物に基づくことで、観客にリアルな恐怖を感じさせる。現在、四谷にはお岩を祀る稲荷神社が2つある。
念写の発見者として知られる日本の超心理学者で、東京大学の助教授だった福来友吉(ふくらい ともきち:1869-1952)は、貞子のモチーフとされる高橋貞子の透視能力を心理学実験で検証しようと試みた。福来友吉は、自著「透視と念写」の中で、高橋貞子がすべての透視実験に成功したと述べた。
浮世絵の制作は、版元(はんもと)、絵師(えし)、彫師(ほりし)、摺師(すりし)の分業体制で1つの作品を作り上げる。絵師が描いた下絵(版下絵)をもとに、彫師が絵柄の色数ごとに版木を彫り、摺師が版木を紙に摺る。一般に摺師は1日に200枚前後を摺り上げ、これを「一杯」と呼ぶ。作品の売れ行きがよければ、追加注文を受けて増刷され、ヒット作品は数千枚に及ぶ。江戸や京都などの大都市では年間数百万枚の紙が生産され、特に越前(福井県)、美濃(岐阜県)、伊予(愛媛県)など、楮(こうぞ)、三椏(みつまた)、雁皮(がんぴ)の主要産地から大量の紙が供給された。
注目すべきは江戸の出版流通。都市部に多く存在した書店、貸本屋、観光地や繁華街のお土産品屋に加え、地方への書籍や浮世絵の流通には行商人(レップ)が大きな役割を果たした。担ぎ屋と呼ばれる行商人が、都市から地方へ商品を運び、地方の町や村で販売。浮世絵版画1枚の価格は「ソバ1杯」ほど。
定期的に開催される市や縁日には多くの人々が集まり、書籍や浮世絵が販売された。これは、現代のファッションウィークのようにデザイナー、バイヤー、版元が一堂に会し、新しいトレンドが発信される重要なイベント。特に大都市で行われる大規模な市は、地方からのバイヤーも訪れる重要な流通拠点となっていた。また、特定の書籍や浮世絵を個別に注文することも可能で、注文を受けた版元が制作し、依頼者に届けた。
自主的に運営されていた寺子屋での修学に加えて、かわら版(新聞)や書籍、浮世絵などの出版物が登場したことも、読書熱を高めた。その結果、江戸後期の日本は、同時期の欧州諸国と比べても非常に高い識字率を誇り、鎖国中にもかかわらず、世界最先端の独自の出版システムを完成させた。
日本の象徴的な存在である富士山は日本で最も高く、標高は3,776メートル。その美しい円錐形状と雄大な景観から日本のシンボルとして親しまれている。富士山は2013年にUNESCOの世界遺産に登録。これは富士山が日本の文化的・歴史的な重要性だけでなく、自然の美しさや科学的価値を世界に認知させるとともに、その保護と管理を促進することで将来にわたって継承されることが期待される。世界自然遺産では無く、世界文化遺産として「富士山ー信仰の対象と芸術の源泉」の名称で登録された富士山を紐解いていく。
映画は、言葉、音楽、映像を組み合わせることで、極めて強力な物語性を持ったメディアで、従来では難しかった高いレベルの情報を伝達できることから「20世紀最大の発明」と呼ばれる。
映画の黎明期に銀色のメタリックな表面を持つスクリーンを使用していたことから、映画そのものを「銀幕」と呼ぶようになったと考えられ、「銀幕」は映画を象徴する言葉として定着し、映画文化の意味合いでも使用される。
1895年12月28日、フランスのリュミエール(Louis Lumiere)兄弟が、リヨンで、46秒の短編映画「労働者たちの退出(Workers Leaving the Lumiere Factory)」の公開上映会を開催したのが、世界初の商業映画上映会と言われる。映画生誕130年、映画は映像技術や音響技術の進歩と深い関わりがあり、さまざまな革新を繰り返しながら、映画製作や鑑賞体験をアップデートする。
18世紀後半から19世紀にかけて、漸進的に進行したイギリスの産業革命は、大規模な社会構造や労働条件の革新的な変化をもたらした。時を同じくして、1897年、ナショナルギャラリーの分館としてテート美術館が開館。現在、テート・ブリテン、テート・モダン、テート・リバプール、テート・セント・アイヴスの4館で構成され、イギリス有数の美術館として知られる。
16世紀から現在まで、7万点を超える所蔵美術品からは、並外れた質の深さが伺え、時代が移り変わるにつれて、新しい価値観や意識が生まれ、それに応じて芸術が変化していく様子が直感的に理解できる。テートの所蔵美術品は、観客や批評家にとどまらず、芸術家たちにもに影響を与え、時代全体の新たな美術の潮流を生みだした。
1978年にユネスコが採択した「体育・スポーツ国際憲章(スポーツ権)」では、体育・スポーツの実践は、すべての人にとって基本的権利。2015年10月1日には、文部科学省のスポーツ・青少年局を母体に、日本スポーツ庁が設立された。
競技を「チャンピオンスポーツ」、健康促進や遊戯的要素を「レクリエーションスポーツ」と分け、「チャンピオンスポーツ」が勝利や成績向上を目的とするのに対し、「レクリエーションスポーツ」は楽しむことが主な目的。
人類の歴史と共に存在してきたスポーツは、紀元前776年に始まった古代オリンピックは有名で、神々への崇拝と競技場として重要な役割を果たし、グラディエーター戦や戦車競走などが人気を博した。中世ヨーロッパでは騎士道や射撃、剣術など武芸が競技化され、ルネサンス期にはフットボールやクリケットなどの球技が人気を集めた。近代では新ルールが制定され、1863年の英国サッカー、1896年の第1回オリンピックを皮切りに、サッカー、バスケットボール、テニス、陸上競技、水泳、野球などが大規模なプロリーグや国際大会を実施。現代では、新たなスポーツやエクストリームスポーツも登場し、スポーツの多様性が広がっている。
お茶の歴史は非常に長いもので、さまざまな文化や宗教的な要素と結びついている。中国が歴史的にお茶の発祥地であり、多くの種類の茶が生産され、生産量は、中国、インド、スリランカ、ケニア、日本などが主要な生産地域である。生産地域やお茶の種類は異なるが、総じてお茶は世界の飲み物として重要な位置を占めている。
アラジンと魔法のランプ、アリババと40人の盗賊、シンドバッドの冒険、空飛ぶじゅうたんなど、日本でも有名な「千夜一夜物語(アラビアンナイト)」は、1704年、フランスのアントワーヌ・ガラン(Antoine Galland)が、アラビア語の写本からフランス語に翻訳した「千一夜」を出版し、世界中で翻訳されて広まった話だが、原本には無かったという。オリジナル・アラビアンナイトの現存する最古の写本の断片は、800年代のものとされる。
当時の西アジアでは、750年にアッバース朝が開かれ、ティグリス川西岸に三重の城壁を持つ円形都市、バグダッドが造営された。830年にはバグダッド大図書館(知恵の館)が設立。ギリシャ語による医学、哲学、自然科学の書物が収集され、アラビア語に翻訳された。日本では東大寺の大仏が完成したのが752年。
古代にさかのぼれば、紀元前2900年ごろ、メソポタミア(ユーフラテス川とティグリス川に挟まれた地域)文明が栄え、シュメールやアッカドの都市文明が築かれた。1299年、中央アジアから移住したトルコ族によって、オスマン帝国が建国され、20世紀初頭まで西アジア、北アフリカ、バルカン半島、黒海北岸、カフカス南部を支配した。
いまや時計は私たちの生活に欠かせない存在。会社の勤務時間、学校の授業スケジュール、鉄道の運行計画など、これらは時計なしでは実現不可能。水時計や砂時計からはじまり、現代のスマートウォッチまで、文明が進むにつれて、人々は時計に縛られ、時間に追われる歴史が形作られた。同時に正確な時間測定は、宗教儀式のスケジュール管理や、季節や天候が農業に与える影響を考慮して収穫を進めるためにも役立ってきました。
「タイム・イズ・マネー」は、米国のベンジャミン・フランクリン説や英国の数学者ジョン・ウォリス説など、様々な説があるが、現在では効率的な時間の活用が経済的成功につながることを強調する表現となっている。2021年、日本におけるeコマースの年間売上高は約3兆円で、1秒のサーバ停止が10万円の損失を生む計算だ。
文様(Pattern)の歴史は非常に古く、文化、地域、時代によってさまざまな形状やデザインが発展してきました。文様は装飾的な要素として、衣服、建築、工芸品、アート、テキスタイル、陶器、紙などの多くの分野で用いられています。文様は歴史の中で進化し、異なる文化や時代において独自の特徴を持ちました。また、技術の進歩により、新たな文様の表現方法やデザインが開発されてきました。文様は美的な要素だけでなく、文化、宗教、哲学、歴史の一部としても重要な役割を果たしています。
歴史上の重要人物と直接対話する機会はないが、記録された映像を通じて、彼らの仕草、雰囲気、歩き方など、個性や特徴を見て取れる。
映像は、文化や社会の価値観、慣習、歴史、アイデンティティを表現するための強力なメディアとして機能し、教育的な目的や啓発に使用されるほか、出来事や証拠の記録として使用される。また、人物や場所などの視覚的な情報を提供し、人々に物事や出来事を直接観察する機会を与える。
歴史の魅力を引き立て、人々に歴史的な出来事や人物に対する興味を喚起し、歴史の学習や探求を促進し、過去の出来事や文化に対する理解を深めるためのコレクション。
低温・超高圧環境下の深海では、二酸化炭素は液状化する。深部では太陽光がほとんど届かないため、視界が制限される。独自に適応した深海の生態系は多様で、未知のままであることが多く、陸上の生態系の知識の限界を超えている可能性があるといわれる。一方、未解明の謎が多く残る宇宙においては、古くから探査機や望遠鏡を使用する観測手段が発達し、遠くの星や銀河を観測。探査や調査が難しいという意味で、深海は宇宙よりもたどり着くのが難しい未知の領域。科学者たちは、新たな発見と理解を深めるために継続的な研究と探索を行っている。
近年、資源の枯渇やエネルギー需要の増加などを背景に、海底に眠る豊富な天然資源への関心が高まっている。海底油田やガス田の採掘に加え、産業用鉱石や希少金属などを含むマンガンやポリメタルなどの鉱床は、重要な資源と考えられている。海底の資源開発には、採掘や掘削活動が海洋生態系に与える影響を評価し、環境保護対策を講じる必要に加え、国際連合の海洋法条約(UNCLOS)など、国際的な法規制も関わる。また海底の資源開発には高額なコストを伴う場合があり、投資収益のバランスが重要で、市場の需要と供給、採算性の評価が経済的成功を左右する。
音楽が、絵画、彫刻、文学などの芸術ジャンルと決定的に異なるのは、「再現芸術」であり、再現方法は、強く時代性を持ち、環境(演奏場所)に支配される点。なかでもウィーン・フィルハーモニー管弦楽団によって演奏され、ウィーン楽友協会で毎年1月1日に開催される「ウィーンニューイヤーコンサート」は、芸術と音楽を愛する人々にとって、新年を迎える特別な瞬間として認識されており、多くの人々が世界中からウィーンを訪れ、この素晴らしい音楽体験を楽しんでいる。コンサート・プログラムは、12月30日、31日、1月1日と、3日間を通じて同じ内容で演奏され、なかでも元旦のプログラムは、世界の90か国以上に中継・配信され、約5,000万人が同時視聴。重要な役割を担う指揮者は、作曲家の意図を解釈し、それをオーケストラに伝えると同時に、オーケストラと観客との架け橋を担う。
源氏物語は11世紀の平安時代中期に制作され、現存する世界最古の小説として知られています。源氏物語に関連する美術や平安時代の美術(三十六歌仙/北野天神縁起絵巻など)や平安仏教美術を紹介しています。
パンから麺まで、食文化に合わせて、世界中で調理加工される小麦。聖書の冒頭「創世記(30章14節)」に、すでに小麦が登場する。日本でも奈良時代には、小麦、大麦が栽培されていたことが分かっている。平城宮跡から「小麦五斗」という文字が記された木簡が出土し、麦を詠んだ歌が「万葉集」にある。人類にとって、小麦は重要な作物であったことがわかる。
満月に向かって大きくなる三日月(crescent)、音をだんだん大きくする楽譜のクレシェンド(crescendo)、花粉が大きく育った穀物(シリアル:cereal)は、ラテン語の語形cre(核になる)に由来する。ローマ神話に登場する、農業を司る女神ケレース(Ceres)は、シリアルにあやかって呼ばれた。
ラーメン協会の2022年調査では、インスタントラーメン(即席めん)の年間消費量は、1位の中国/香港が450.7億食、2位のインドネシアが142.6億食、3位のベトナムが84.8億食とアジア諸国が突出している。日本は年間59.8億食で世界第5位。
近年の国際情勢などの影響で、小麦などの原材料が高騰し、麺類をはじめ、さまざまな商品の価格上昇が続いている。
衣服によって性の境界を超えるクロスドレッサー(異性装)、なかでも女性が男性に属する服装をする男装は、女性としての規範や役割からの逸脱、性別を偽る偽装や武装、装いとしての男装など、その理由はさまざま。
物語や演劇で異性装を描いた作品は多く、シェイクスピアの「ヴェニスの商人」では男装のヒロインが活躍する。手塚治虫の漫画作品「リボンの騎士」主人公のサファイア、池田理代子の漫画作品「ベルサイユのばら」に登場する男装の麗人オスカルは有名。また、宝塚音楽学校の卒業生で、未婚女性だけで構成される宝塚歌劇団の団員たちは「タカラジェンヌ」と呼ばれ、異性配役に多くの女性ファンがいる。
「温泉」の歴史はとても古く、火山活動が盛んな場所では数万年前から湧き出ていたといいます。日本では「古事記」や「日本書紀」にも温泉の記述があります。温泉には様々な成分が含まれており、入浴することで病気が善くなったり体にいいとされています。
文字の歴史は古く、紀元前7千年ごろの新石器時代にさかのぼる。文字は、はじめ実用として生まれたが、文化の進展につれ美的に表現する方法が生まれた。この美化された文字を「書」という。
英語のカリグラフィ(calligraphy)は、デザインされた装飾文字を指し、文字の美しさを追求するという点では「書」と同じだが、必ずしも絵画と同列に藝術としては捉えられておらず、筆と墨などを用いて漢字や仮名を美しく書くことによって表現される、東洋の書(造形藝術)とは異なる。書は中国と日本で発達した独特の芸術で、漢字のもつ造形的な要素と密接な関係がある。
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