1974年が面白い!

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1974年面白い!

50年前の1974年に単行本が刊行された「ドラえもん」、同年にデザインされた「ハロー キティ」は、いまや日本を代表する世界的キャラクターになり、1974年に第1号店が出店されたセブン-イレブンに代表される"コンビニ"は、いまでは生活インフラだ。
普段、当たり前のように使っている"スマホ"、インターネット、ゲーム機、パソコンは、1974年にインテルとモトローラから発表された8ビット汎用CPUの「8080」と「6800」が起点と言っても過言ではない。現在のデジタル社会基盤は、1974年から形成されはじめた。
ただし、インテル「8080」には6,000個のトランジスタが集積されたが、最新のアップル64ビットCPU「M1 Ultra」には、約1,140億個のトランジスタが集積され、50年間に、実に1,900万倍に達する技術革新が背景にある。
一方、1974年の現実社会は、米ソ冷戦が続く中、前年に発生した石油危機の影響で、世界各国がインフレーションや不況に見舞われていた。この時期、多くの国々で経済的な混乱が広がり、人々の生活に大きな影響を与えていた。当時の写真撮影は、まだ「ポジ」や「ネガ」が全盛のアナログ時代。法律やポリティカルコレクトネス(Political Correctness)はこの50年間に世界中で大きな変革を遂げ、かつてのエスキモーはイヌイットに、スチュワーデスはキャビンアテンダントと名を変えた。


*ユニフォトプレスは1974年の創業から50年を迎えました! 50年間のご愛顧に感謝し、その伝統を引き継ぎ、社会の変容を見据えて、新しい感性を取り入れ続けます

Category : 報道

Date : 2024.07.01

社会

過去50年間に法律は大きく変化した。技術革新に応じて個人データの保護が重要なテーマとなり、厳格な国際ルールが制定された。環境保護と気候変動については、国際的な合意のもとで環境法が進化し、排出削減、再生可能エネルギー、自然保護に関する法律が強化された。ジェンダーとLGBTQ+の権利に関する法律の変化は著しく、特に結婚、養子縁組、雇用における平等などに関する法律が進化。労働時間の規制、最低賃金、職場での差別禁止などを定めた労働条件や働き方に関する法律の施行に加え、医療に関しても、患者の権利、医療のアクセシビリティ、医療制度の改革が大きく進んだ。日本では1996年に医療法の一部が改正され、インフォームドコンセントが医療関係者の努力義務として初めて明記された。

経済

過去50年間の世界経済は、グローバライゼーション、政策変更、地政学的な変化など、多くの要因によって様変わり。1980年代から1990年代にかけて、世界経済はグローバル化が進み、企業は世界中で事業を展開し、国境を越えた取引が一般的になり、先進国では製造業の減少とサービス業の拡大が進行。
第1次石油ショックは1974年1月に円を大きく減価させ、1974年の円ドル相場は、1ドル300円だった。新興国経済が急速に成長し、中国は1978年の改革開放政策以降、経済成長が加速し、21世紀初頭には世界第2位の経済大国となった。2008年の「リーマン・ショック」金融危機以降、各国政府による経済介入や財政政策の重要性が再評価される。

技術

過去50年間に起きた技術革新は、インターネットの普及、パーソナルコンピュータの登場、スマートフォンの進化などが経済の形を大きく変えた。ICT(情報通信技術)の発展は、電子商取引、リモートワーク、デジタルマーケティングなどの新しいビジネスモデルを生み出し、デジタル経済の成長が続く。
1974年の主要な航空機はYS-11、DC9、B727。国際便ではDC8がモスクワ経由でローマ線とフランクフルト線の開設に使われた。現在では航空機の胴体や翼に炭素繊維複合材料や複合構造が使用され、ターボファンエンジンが主流。またアビオニクス(avionics)の進化は著しく、効率化と安全性の向上に加え、環境影響を軽減した。
1978年5月20日に「新東京国際空港(成田空港)」が開港し、日本人の海外旅行者が急増。2023年の日本の海外旅行者数は、2,507万人に達する。

エンターテインメント

エンターテインメントに目を向けると、音楽産業はアナログからデジタルへの変遷を経て、1980年代のCD(コンパクトディスク)の登場は、音楽の販売と消費に革命をもたらし、2000年代にはデジタルダウンロードとストリーミングが主流に。ゲーム産業は、1970年代のアーケードゲームから、1980年代の家庭用ゲーム機、1990年代以降のパーソナルコンピュータやモバイルデバイス用のゲームまで、多様なプラットフォームが登場。オンラインゲームの普及は、世界中のプレイヤーをつなげた。最近では、仮想現実(VR)や拡張現実(AR)技術がエンターテインメント業界に新たな体験をもたらし、創造と消費の方法が多様化。消費者により多くの選択肢を提供する。
1974年の写真撮影は「ポジ」や「ネガ」が全盛。ベストセラーは、「かもめのジョナサン(リチャード・バック著/新潮社刊)」や「ノストラダムスの大予言(五島勉著/祥伝社刊)」。芸能界では、さだまさし(グレープ)や武田鉄矢(海援隊)がメジャーデビュー。映画興行では「エクソシスト」や「燃えよドラゴン」が上位を占めた。

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