建築の「ファサード(外観や正面)」は、建物の「顔」として、用途や機能、デザインが一目で分かるように表現される部分。都市景観に大きな影響を与え、ランドマークやアイストップとなることで、街の印象を左右する。また、外観のデザインには時代や文化が反映され、建物の歴史的な背景や設計思想が見て取れる。現在でも、ファサードは建築計画や意匠設計の上で極めて重要視され、環境に配慮した持続可能な設計が求められ、法的な制約や周辺環境、建主の意向、建物の属性などの多様な条件から決定される。
ノーベル文学賞を受賞したハン・ガンさんの短編小説「京都、ファサード」では、建築用語の「外観や正面」にとどまらず、個人が外部に見せる「表向きの顔」や「仮面」といった比喩的な意味でも用いられ、登場人物たちが自身の内面と外部に見せる姿との間にあるギャップや、他者との関係性における表裏の問題が描かれ、ファサードを通じて、人間の内面と外面の複雑な関係性や、自己表現の多層性を探求する。また、建築物の「外見的な形」を整えることに由来する日本語の「建前(たてまえ)」は、「本音」の対義語で、本心を隠して遠回しに気持ちを伝えることをさし、日本社会では長く重要視された。
祝祭日は、歴史的、宗教的、農耕に関連する出来事に根ざし、集団が共通の目的や価値観を再確認して強化する機会。文化人類学者エミール・デュルケーム(Emile Durkheim)は、祝祭や儀式は「集団的興奮(collective effervescence)」を生み出し、人々の社会的結束と連帯感を強める役割を果たすという。伝統や文化を継承する手段でもあり、例えば、宗教的祝日(クリスマス、ラマダン、ディワリなど)は、信仰の伝統を子孫に教え、共有するための重要な機会を提供する。
また、文化人類学では、祝祭日は人々の時間の管理に関わる役割を果たしていると考えられ、多くの祝祭日は、農業サイクルや自然のリズム(季節の変化、収穫期など)に関連し、社会的なサイクルや時間のリズムを定義する重要な要素。つまりカレンダーとしても機能する。
文化人類学者ヴィクター・ターナー(Victor Turner)は、儀礼的な祝祭が「コミュニタス(平等な社会的絆の感覚)」を生み出す一方で、同時に既存の階層や役割を強化する側面もあると指摘。日常生活の緊張やストレスを緩和する機能(カタルシス、無礼講によるガス抜き)も果たすという。さらに、祝祭日が経済活動の活性化の役割を果たしている点も無視できない。祝祭は物品やサービスの消費を促進し、特に贈り物、衣装、食事などに関する経済が一時的に繁栄する経済的側面も祝祭日の継続的な存在を支える要因となっている。
映像の持つ情報量は、画像やテキストに比べ格段に多い。まさに、確実で理解しやすいことを強調することわざ「百聞は一見にしかず」。歴史的な戦争、革命、社会変動などを記録した映像は、その時代の雰囲気や感情、重要な瞬間をまるで「体験」しているかのように感じさせ、臨場感を与える。また、歴史を単なる出来事の羅列として見るのではなく、具体的な人々の人生や選択、感情を通して歴史を感じることができ、歴史を単なる過去の記録にとどまらない「生きている」ものとして理解でき、いまでも続く影響を感じ取れる。
一方で、記録映像には、撮影者側の「論理」と「事情」が存在するのも確かで、単純に映像から発信される情報を受け取っていればいいわけではない。また、記録映像は、全体の一部を切り取られたものも多く、情報のすべてを伝えているわけではない点に注意し、「誰によって」撮影されたかの出所を明確にする必要がある。実際の教科書事例を見ても、教科書の画像やテキストと、記録映像とをハイブリッド化したものが多く見受けられる。
文字を持つ文明では、筆記具があれば、古代から文字や絵を記録できたが、仮に、1826年に、ニセフォール・ニエプスが撮影した写真が世界初、また1891年にトーマス・エジソンが開発した「キネトスコープ」が映像メディアの始まりとすると、写真は約200年前、動画は約130年前、それ以前の記録写真と記録映像は存在しない。
古今東西、歴史に名を残した偉人たちの中には、酒を愛し、その飲みっぷりで語り継がれる者は少なくない。酩酊の果てに生まれた逸話や、酒をともにしたからこそ生まれた名作、時に酒は、自由な発想や大胆な表現を引き出す「創造の燃料」として、偉大な芸術家たちに新たなインスピレーションを与えた。
一方で地域の風土、気候、土壌は、その土地で作られる酒の味わいに直接影響を与えるため、酒は風土を反映した身近な文化的産物の一つ。酒を通じてその土地の歴史や人々の暮らしに触れることができ、紀行文学や旅の体験にはしばしば登場する。特に日本では「一杯の酒を交わす」という行為が、親交を深める伝統的な手段とされる。
ワインの歴史を紐解くと、紀元前6000年から4000年頃のコーカサス地方(現在のジョージア、アルメニア)やイランの山岳地帯にまでさかのぼり、何千年にもわたる人類とブドウの関わりの物語があり、文化、宗教、経済、芸術など、さまざまな側面に影響を与える。日本酒の起源は、少なくとも紀元前3000年の縄文時代までさかのぼるとされ、日本酒の原型は、自然発酵による米の発酵酒だったと考えられている。古代の酒は「口噛み酒」と呼ばれ、女性たちが口の中で米を噛んで唾液中の酵素で発酵を促す方法が使われ、神事や祭祀の一環として、神々に供える「御神酒」としての役割があった。やがて、米を麹菌で糖化させる技術が導入され、より効率的な日本酒の醸造が可能となり、現在の日本酒作りの基礎となっている。
私たちの身体は、単なる肉体の集合ではなく、動き、健康、そして自己表現の重要な媒介。特に造形芸術における女性の身体は、古代から現代に至るまで、美学的観点は常に社会的な規範とリンクし、さまざまに解釈され、文化や時代の中で多様に表現された。
古代ギリシャの彫刻や絵画で非常に精緻に描写された女性の身体は、「ヴィーナス」像に代表される調和のとれたプロポーションや均整美を象徴し、特に「黄金比」に基づく完璧な美が追求され、女性の身体は美の象徴として滑らかな曲線と柔らかさで表現された。ルネサンス期には、肉体の表現が理想化され、女性の身体も豊かさや自然の生命力を象徴するものとして描かれる。
コルセットの原型は、古代のミノア文明(紀元前2000年頃)にまで遡るが、現代のコルセットは、ルネサンス時代(15世紀~16世紀)に始まりが見られる。クジラのひげなどで作られた硬い素材で、上流階級の女性たちは、細いウエストを強調した。
19世紀初頭(ナポレオン時代)にエンパイアスタイルが流行し、一時的に自然な体型が再評価されたものの、、19世紀半ばに再びコルセットの人気が沸騰。19世紀後半のヴィクトリア朝時代には、極端に細いウエスト(41~46センチ)を作り出すサンドグラス(砂時計)型の体型が理想とされた。
「胸や腰」に美意識をもち、胸を高く上げるコルセットの着用は、日常的な呼吸動作の姿勢を変化させ、肩や胸などの筋肉の発達を促し、「なで肩」「高い位置の乳房」「胸高のデコルテ」の体型を創り出していったと考えられている。
20世紀初頭の1920年代、「フラッパーガール(flapper girl)」の登場により、女性の体型に関する美意識が劇的に変化した。女性らしい丸みが好まれるも、コルセットに頼らず自然なラインを持つスリムでボーイッシュな体型が新しい美の基準となり、造形芸術における女性の身体は、単なる美の象徴にとどまらず、社会的・文化的・政治的な変遷を反映した重要なテーマとなり、今日でも新たな解釈が行われている。
Bridgeman Premium Artistは、Bridgeman Imagesが主導するイニシアチブで、現代アーティストを支援し、その才能に光を当てることを目的としている。このプログラムは、独自のスタイルや創作プロセス、そしてアート界への貢献が評価された厳選されたアーティスト、「プレミアム アーティスト」に焦点を当てている。
ユニフォトプレスが提携する英国のBridgeman Imagesは、世界中の主要美術館や文化機関と連携し、アート、デザイン、歴史に関する豊富な画像と動画ライブラリを保有。Bridgeman Premium Artistプログラムでは、著名なアーティストから新進気鋭の作家まで、約1,500名の作品のライセンス権を取り扱い、エディトリアル・ユースに加えて、アパレル、文房具、インテリアなど幅広い用途での利用を可能にしている。
お岩(田宮岩)と貞子(山村貞子)は、共に日本のホラー文化において象徴的な存在。お岩は、江戸時代の戯曲「東海道四谷怪談」に登場するキャラクターで、夫によって毒を盛られて死んだ後、怨霊となって夫やその周囲の人々に復讐する。貞子は鈴木光司の小説「リング」シリーズに登場するホラーアイコンで、貞子は井戸に投げ込まれて死んだ後、呪いのビデオテープを通じて人々に復讐する。お岩は1825年(文政8年)7月、鶴屋南北(つるやなんぼく)の代表作として初演され、江戸後期の観客に大きな衝撃を与え、貞子は映画版によって広く知られるようになった。
お岩も貞子も、自身が受けた酷い仕打ちに対する強い恨みを抱き、裏切りや不正義に対する復讐のために恐ろしい力を発揮。どちらの物語も実在の事件や人物に基づくことで、観客にリアルな恐怖を感じさせる。現在、四谷にはお岩を祀る稲荷神社が2つある。
念写の発見者として知られる日本の超心理学者で、東京大学の助教授だった福来友吉(ふくらい ともきち:1869-1952)は、貞子のモチーフとされる高橋貞子の透視能力を心理学実験で検証しようと試みた。福来友吉は、自著「透視と念写」の中で、高橋貞子がすべての透視実験に成功したと述べた。
浮世絵の制作は、版元(はんもと)、絵師(えし)、彫師(ほりし)、摺師(すりし)の分業体制で1つの作品を作り上げる。絵師が描いた下絵(版下絵)をもとに、彫師が絵柄の色数ごとに版木を彫り、摺師が版木を紙に摺る。一般に摺師は1日に200枚前後を摺り上げ、これを「一杯」と呼ぶ。作品の売れ行きがよければ、追加注文を受けて増刷され、ヒット作品は数千枚に及ぶ。江戸や京都などの大都市では年間数百万枚の紙が生産され、特に越前(福井県)、美濃(岐阜県)、伊予(愛媛県)など、楮(こうぞ)、三椏(みつまた)、雁皮(がんぴ)の主要産地から大量の紙が供給された。
注目すべきは江戸の出版流通。都市部に多く存在した書店、貸本屋、観光地や繁華街のお土産品屋に加え、地方への書籍や浮世絵の流通には行商人(レップ)が大きな役割を果たした。担ぎ屋と呼ばれる行商人が、都市から地方へ商品を運び、地方の町や村で販売。浮世絵版画1枚の価格は「ソバ1杯」ほど。
定期的に開催される市や縁日には多くの人々が集まり、書籍や浮世絵が販売された。これは、現代のファッションウィークのようにデザイナー、バイヤー、版元が一堂に会し、新しいトレンドが発信される重要なイベント。特に大都市で行われる大規模な市は、地方からのバイヤーも訪れる重要な流通拠点となっていた。また、特定の書籍や浮世絵を個別に注文することも可能で、注文を受けた版元が制作し、依頼者に届けた。
自主的に運営されていた寺子屋での修学に加えて、かわら版(新聞)や書籍、浮世絵などの出版物が登場したことも、読書熱を高めた。その結果、江戸後期の日本は、同時期の欧州諸国と比べても非常に高い識字率を誇り、鎖国中にもかかわらず、世界最先端の独自の出版システムを完成させた。
2024年のパリオリンピックでは、都市スポーツ(urban sports)の導入が重視され、スケートボード、スポーツクライミング、サーフィンなどとともに、「ブレイキン」は都市スポーツに含まれる。より多様で若者にアピールする新しいスポーツの採用を進めているオリンピック委員会(IOC)は、ブレイキンが技術的な難易度や創造性を競う競技として評価。審査基準も明確に定められていることから、スポーツとしての側面が強調され、オリンピック種目としての採用が実現した。ブレイキン、スケートボード、パルクールなどの都市スポーツは、高価な道具や特定の施設を必要とせずに始められるため、幅広い層に参加の機会を提供する。
50年前の1974年に単行本が刊行された「ドラえもん」、同年にデザインされた「ハロー キティ」は、いまや日本を代表する世界的キャラクターになり、1974年に第1号店が出店されたセブン-イレブンに代表される"コンビニ"は、いまでは生活インフラだ。
普段、当たり前のように使っている"スマホ"、インターネット、ゲーム機、パソコンは、1974年にインテルとモトローラから発表された8ビット汎用CPUの「8080」と「6800」が起点と言っても過言ではない。現在のデジタル社会基盤は、1974年から形成されはじめた。
ただし、インテル「8080」には6,000個のトランジスタが集積されたが、最新のアップル64ビットCPU「M1 Ultra」には、約1,140億個のトランジスタが集積され、50年間に、実に1,900万倍に達する技術革新が背景にある。
一方、1974年の現実社会は、米ソ冷戦が続く中、前年に発生した石油危機の影響で、世界各国がインフレーションや不況に見舞われていた。この時期、多くの国々で経済的な混乱が広がり、人々の生活に大きな影響を与えていた。当時の写真撮影は、まだ「ポジ」や「ネガ」が全盛のアナログ時代。法律やポリティカルコレクトネス(Political Correctness)はこの50年間に世界中で大きな変革を遂げ、かつてのエスキモーはイヌイットに、スチュワーデスはキャビンアテンダントと名を変えた。
*ユニフォトプレスは1974年の創業から50年を迎えました! 50年間のご愛顧に感謝し、その伝統を引き継ぎ、社会の変容を見据えて、新しい感性を取り入れ続けます
AI(人工知能)の発展と普及により、Siri、Google アシスタント、Alexaなどのスマートフォンの音声アシスタント、自動車の自動運転やアシスタント機能、電話自動応答システムは既に身近な存在となっている。最近では、生成AIや対話型AIのChatGPTが確実に注目を集めている。これらの技術は飛躍的な発展を遂げ、日常生活やビジネスで幅広く活用されており、私たちの暮らしをより便利で豊かに変えている。しかし、その使用に伴う法的・倫理的な問題や経済的・社会的影響を考慮しなければならない。これらの側面について、今のAI時代に必要な人間的資質(チャレンジ精神や主体性など)、発想力・創造性、対人関係能力、課題解決能力を歴史的背景を通して哲学的な視点から振り返る。
油彩(オイルペインティング)、透明水彩(アクアレル)、不透明水彩(ガッシュ)、テンペラ(卵黄やにかわ)、フレスコ画(壁画の一種)、パステル画など、画法はアーティストがどのようなスタイルで表現するかを決定し、写実主義(リアリズム)、印象主義(インプレッショニズム)、抽象画法、表現主義(エクスプレッショニズム)、超現実主義(シュルレアリスム)など、技法はその表現を実現するための具体的な手段を提供する。
一方で創造をカテゴリー分けすることは、固定観念の形成や創造性に制約を加え、偏見やステレオタイプを強化し、個別の違いや細かいニュアンスを見落す可能性があるが、カテゴライズすることで、情報や知識を体系的に整理でき、類似の問題に対する既存の解決策を適用しやすくなり、他者と効率的に情報を交換できるメリットがある。
カテゴリー分けは、時代とともに崩れる。絵画芸術のトレンドは、文化や社会の変化、新しい技術やメディアの登場、経済状況やアート市場の動向、美術評論や教育、そしてグローバル化による異文化交流など、多様な要因によって形成される。各時代の社会的価値観や技術革新が、絵画のスタイルやテーマに影響を及ぼす。
顕微鏡は科学研究に不可欠。細菌、ウイルス、細胞構造、分子などの観察により、新たな知識や発見が得られ、医療、バイオテクノロジー、材料科学などの分野を大きく進展させ、病気の原因解明や新薬の開発など、具体的な問題を解決する。
ヒトは本質的に未知のものに対する好奇心があり、肉眼では見えない微小な世界を発見でき、その過程自体が興奮や興味を引く。「興奮」「興味」「喜び」の感情が学習中の記憶力を向上させるという研究結果もあり、顕微鏡は教育において非常に重要な役割を果たす。
1590年頃、オランダの眼鏡職人だったハンス・ヤンセンとツァハリアス・ヤンセンの父子が、2枚の凸レンズを取り付け、小さなものを観察したことが顕微鏡の始まりといわれる。以降、科学者たちは、光学顕微鏡から電子顕微鏡、そして超解像顕微鏡へと技術を発展させ、小さいものを見ることに情熱を注ぐ。
顕微鏡が映し出した秩序や構造は、科学的発見と応用にとどまらず、哲学や心理学の分野でも生命や物質の基本的な存在についての深い問いに繋がり、哲学的な探求の対象となった。
ハワイは、毎年約10センチ日本に近づいていて、そのうち日本にぶつかる。富山県は、東京都に毎年約2センチ近づいている。2011年、東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)では、海岸線が東方向に最大で5.2メートル、沈下方向に最大で1.2メートル動いた。複数のプレート境界上に位置する日本のカタチは、地殻変動によって、日々変形している。この変形(ひずみ)は、地下のエネルギーの蓄積を示し、蓄積されたエネルギーが急激に解放され、地震波として伝わる自然現象が「地震」。
地球の表面は複数のプレート(硬い板状の岩盤層)に覆われ、流動しやすいコンニャクのような層(アセノスフェア)の上に浮いているため、ゆっくり動くことができる。この運動を「プレートテクトニクス」と呼び、大陸が移動する現象を引き起こし、マグマを作り出す。
海底にある「海洋プレート」は、大陸を作っている「大陸プレート」に比べて密度が高く重いので、2つのプレートがぶつかり合うところでは、海洋プレートが大陸プレートの下に沈み込んでいく。地殻変動には、プレートがゆっくり動くもの、急激に動くものがあり、急激に断層運動が発生するものが「地震」。また、地殻変動には火山活動に伴う局所的にみられるものも知られる。日本は110の活火山を有する。
地球の内部には信じられないほどの力が眠っていて、世界には陸上だけでもおよそ900の活火山がある。地球の内部は「地殻」「マントル」「核」の3つに大別され、中心部に近くなるほど温度は高く、核の近くでは3,000から5,000度、地殻に近い部分でも数百度、地殻とマントルの間には部分的に1,000度を超える「マグマ溜り(magma chamber)」がある。地殻は固体ながら、緩やかに対流している。
Science Source Imagesは、50年以上にわたり最新の科学トレンドを常にカバーするストックフォトとビデオのアーカイブサービスで、新たに追加された画像約40万点と動画約8,000点にユニフォトプレスからアクセスできる。
あつ森(あつまれどうぶつの森)のベル、ドラクエ(ドラゴンクエスト)のゴールド、FF(ファイナルファンタジー)のギル。RPGの世界で薬草やポーション、服や家具を買う際に欠かせない貨幣は、世界観の創出に欠かせない。ヒトは、かつて巨石、貝殻、ナイフを模した刀銭(とうせん)などを貨幣として流通させてきた。世界最古の金属貨幣は、紀元前670年頃にアナトリア半島(現在のトルコの一部)で発明された「エレクトロン貨(electron coins:金と銀の合金)」とされ、紙幣では中国の北宋時代(960年~1127年頃)に作られた「交子(こうし)」とされる。
日本では、7世紀後半に中国の銭貨を手本にした「富夲銭(ふほんせん)」が初めてつくられた金属の銭貨(せんか)とされる。また、和銅元年(708年)には、武蔵国秩父郡(現・埼玉県秩父市)から自然銅が発見され、「和同開珎(わどうかいちん(ほう))」を鋳造した。普段何気なく使っている日本のお札は、正式には「日本銀行券」という。2024年7月、日本では20年ぶりに紙幣が刷新され、一万円札は渋沢栄一、五千円札は津田梅子、千円札は北里柴三郎の肖像デザインが採用された。
日本の象徴的な存在である富士山は日本で最も高く、標高は3,776メートル。その美しい円錐形状と雄大な景観から日本のシンボルとして親しまれている。富士山は2013年にUNESCOの世界遺産に登録。これは富士山が日本の文化的・歴史的な重要性だけでなく、自然の美しさや科学的価値を世界に認知させるとともに、その保護と管理を促進することで将来にわたって継承されることが期待される。世界自然遺産では無く、世界文化遺産として「富士山ー信仰の対象と芸術の源泉」の名称で登録された富士山を紐解いていく。
映画は、言葉、音楽、映像を組み合わせることで、極めて強力な物語性を持ったメディアで、従来では難しかった高いレベルの情報を伝達できることから「20世紀最大の発明」と呼ばれる。
映画の黎明期に銀色のメタリックな表面を持つスクリーンを使用していたことから、映画そのものを「銀幕」と呼ぶようになったと考えられ、「銀幕」は映画を象徴する言葉として定着し、映画文化の意味合いでも使用される。
1895年12月28日、フランスのリュミエール(Louis Lumiere)兄弟が、リヨンで、46秒の短編映画「労働者たちの退出(Workers Leaving the Lumiere Factory)」の公開上映会を開催したのが、世界初の商業映画上映会と言われる。映画生誕130年、映画は映像技術や音響技術の進歩と深い関わりがあり、さまざまな革新を繰り返しながら、映画製作や鑑賞体験をアップデートする。
18世紀後半から19世紀にかけて、漸進的に進行したイギリスの産業革命は、大規模な社会構造や労働条件の革新的な変化をもたらした。時を同じくして、1897年、ナショナルギャラリーの分館としてテート美術館が開館。現在、テート・ブリテン、テート・モダン、テート・リバプール、テート・セント・アイヴスの4館で構成され、イギリス有数の美術館として知られる。
16世紀から現在まで、7万点を超える所蔵美術品からは、並外れた質の深さが伺え、時代が移り変わるにつれて、新しい価値観や意識が生まれ、それに応じて芸術が変化していく様子が直感的に理解できる。テートの所蔵美術品は、観客や批評家にとどまらず、芸術家たちにもに影響を与え、時代全体の新たな美術の潮流を生みだした。
日本修学旅行協会が2018年に実施した高等学校の修学旅行に関する調査では、海外が13.7%、国内が84%、実施せずが2.3%。修学旅行で重点を置いた学習や体験では、「歴史学習」、「平和学習」、「スポーツ体験」が上位で、全体の63.3%を占めた。2010年の同調査で上位だった「博物館や美術館の見学」は大きく順位を下げ、「いなか暮らし体験」、「職場訪問・職場体験」、「伝統文化・伝統芸能や祭り体験」など、体験学習に重点を置いて教育旅行が実施されている。
日本政府観光局の推計値によると、2023年の日本人出国者数は962万4,100人で、2022年の277万人から約3.5倍に増加。日経の調査では、2024年に「お金をかけたいもの」1位が旅行(26.9%)だった。市場規模が約3兆円といわれる日本のウェディング市場では、ゼクシィ調査によると、海外挙式を検討したカップルの割合は28.6%におよび、実施したカップルの割合は約7.4%と増加傾向。
文化や歴史の探求、食や料理の探求、買い物、自己成長、自然の美しさの鑑賞、リフレッシュとリラックス、家族や友人との絆を深める機会など、旅行の目的は多岐にわたるが、世界の美しい地を訪れる喜びと新たな体験から得られる「感動の記憶」は、多くの人を魅了し続けている。
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